熊本大学大学案内2016 法学部
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少人数のゼミ形式により、法学系、公共政策系及び社会科学系の学習の前提として、法学部生共通の素養というべき、法学部での学び方を習得し、かつ、社会に対する問題関心を養います。国内法が適用される国内社会の構造とは大きく異なる国際社会の構造の特殊性から国家制定法とは異なる形成のしかたをする国際法とは何か、その主体である国家の基本的権利義務と国家間の管轄権配分原則は何かについて学びます。■学部案内/法学部 法学では、社会における「あるべき姿(規範)」という前提を立てて「権利・義務」という観点から人と人の「関係」を考えます。法律を学ぶのはもちろんですが、法が社会において機能する以上は、社会そのもの、あるいは政治や政策、情報技術などへの理解がなければ対応することができません。法学部では、こうした広い視野を身に付けるため、詰め込み型ではなく、自ら問題を発見・分析し、理論的に考えて社会の諸問題を法的もしくは政策的に解決する基礎的な能力の養成をしています。 このため、本学部では教員と学生の距離が近い少人数制教育を基本としています。そして法学科1学科制のもと幅広い学びを蓄積しながら3年次以降は2コース制を採用しています。 法学コースでは、法的知識をもって活躍することを希望する学生や法科大学院等へ進学を希望する学生に必要な教育を行います。 公共政策コースでは、政策形成能力をもって活躍することを希望する学生に必要な教育を行います。■ 年次別カリキュラム1年次2年次3年次4年次全学共通の教養教育科目【共通基礎科目(導入科目、情報科目)、外国語科目、教養科目、社会連携科目、開放科目】学部共通の基本的科目高年次学部共通科目、選択必修科目、選択科目法学と公共政策を等しく学べる科目群専門の基礎・基本と幅広い視野をしっかり身につける法学・政治学・経済学分野から厳選された科目群理念目標社会のさまざまな現象についての幅広い認識と多様な文化や価値観への的確な理解をふまえて、現代社会に生起する諸問題を、法と公共政策の視点から発見、分析、解決するための基礎的・実践的能力を、充実した教育研究を通して養成することを目的としています。■ クローズアップカリキュラム■ 基礎演習Ⅰ■ 国際法1(総論)■ 公法特論■ 民法総則■ 特殊講義(紛争処理と法律家の役割)■ 職業選択と自己実現■ 公共政策論民事法特論、刑事法特論とともに、法科大学院等への進学希望者を対象として、対話型講義及び演習を通じて、法律専門職に必要な基礎能力の養成と応用力の涵養を図ります。■ 公共経済学経済学の理論を踏まえて法律や制度を分析し、どのようなルール、制度が望ましいか判断する材料を提供する「法と経済学」という先端の経済学の基本を学びます。学生がおかれている経済・社会状況を確認し、民間企業、公務員などについてどのような資質が求められているのか、最新の就職戦線が、どのように動いているかについて、2年次に講義し職業意識の早期涵養を目指します。環境問題、医療福祉問題、教育問題など現代社会が抱える様々な政策問題を解決するために社会全体が採る行動方針及び行動案である公共政策について学びます。私法の一般法である民法の総てに共通の規則(総則)を学び、また民法の全体像を把握し、2年次以降の民法や他の法律科目のベースを築きます。レベルとしては、国家公務員一般職、地方公務員上級職レベルの問題に解答できることを目標としています。複数の現役弁護士の協力により開設している講義で、裁判や交渉における実際の法的処理を知り、法的な紛争の実態と解決のプロセスを理解します。Kumamoto University 201630学 部 案 内文 学 部教 育 学 部法 学 部理 学 部医 学 部薬 学 部工 学 部キャリア支援キャンパスライフ資  料

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