国際交流
フランス留学体験記 

中川原さやか(法学部4年)・副島優希(法学部4年)

 私たちは国際インターンシップ研修として、フランスに10日間滞在し、語学研修と異文化交流を目的として活動しました。

 ボルドー第三大学付属の語学学校であるDEFLEでは、毎日午前中に授業を受けました。当然のことながら授業はすべてフランス語か英語で行われ、なかなか普段聞くことのないネイティブの発音に慣れず、先生の言葉を聞きとるのに全員必死でした。日本の語学授業とは異なり、テキストに向かうというよりは先生と学生のコミュニケーションの中で文法を学びました。聞き取れなかったり理解できなかったりした時には何度も辛抱強く説明してくださった先生には感謝の気持ちでいっぱいです。他にも電話や道案内のロールプレイングなどをする中で実践的な日常会話を学べましたし、時折先生がフランスの名物や現地にあるおすすめのお店、流行している歌なども教えてくださったことで、よりフランスの暮らしを体感できたと思います。また、宿泊していたホテルから毎日一時間ほどかけてトラム(路面電車のようなもの)の車窓からボルドーの名所を眺めながら通学したことも良い思い出となりました。

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↑DEFLE外観

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↑DEFLEの先生と最後のクラスにて

 授業外の時間は、積極的に国際交流に出かけました。英語があまり通じないボルドーでは、街に出かけて買い物をするのも生のフランス語に触れる絶好の機会でした。またボルドー大学には日本語を学ぶ学生や他の留学生も多くいるため、大学の教授や学生たちとの交流もできました。

 研修プログラムの中には、座学のみならずエクスカーションもありました。まず、研修初日の午後はボルドーの観光ツアーに同行して、さまざまな名所を回りました。大劇場、ブルス広場、ペイベルラン塔、サンタンドレ教会...。一番感動したのは、なんといってもブルス広場でしょう。広場の前に池があり、水鏡となっていて、昼と夜全く違う景色を楽しめます。ここは、またぜひ訪れたい場所です。

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↑ブルス広場、夜の風景

 他にも、お料理教室でフランス料理を作ったり、ボルドーワインのシャトー(醸造所)を訪れたりしました。特に、ワインの名産地であるボルドーに行くということで、かねてより楽しみにしていたシャトー見学。ワイン畑に行き葡萄の説明を受け、シャトーの中でワインを作る工程を教わり、最後にそこで作っているワインの試飲をしました。今まで飲んだことのあるワインの中で一番アルコール感が少なく、とても飲みやすくて驚きました。また、ワインをおいしく飲むポイントも教わり、空気に触れれば触れるほど変化していく本場のボルドーワインの味を楽しむことができました。

 また、パリでは、エッフェル塔や凱旋門、ルーヴル美術館、オルセー美術館などの言わずと知れた観光名所に行きました。中でも忘れられないのは、帰国の前日にパリから足を延ばしたモンサンミッシェルです。写真でしか見たことのなかった絶景。海に浮かぶ幻想的な修道院。名物「修道士のオムレツ」。現地でツアーを予約したためバタバタの日程でしたが、来てよかったと心から思える景色でした。

 単にフランス語を学ぶだけならば日本にいてもできます。しかし、旅行ではなく短期留学としてフランスに滞在したからこそ、現地の人と同じような「日常」を送ることができ、些細な気づきに溢れる毎日を送れました。フランスの良さを知れたこと、日本の良さを再認識できたこと、フランスで出会った人々、戸惑った経験さえも、私たちにとって忘れられない宝物です。

2015年11月16日掲載
(学年は掲載日当時のもの)