教員紹介

氏名 山田 秀(やまだ ひでし)

専攻

法哲学、自然法論

研究テーマ (長期)自然法論の総合的研究
(中期)メスナー自然法論の研究
(短期)ウッツ社会倫理学体系の研究と翻訳(『政治倫理学』)

略歴
昭和30年(1955年)8月   鹿児島市にて出生
昭和60年(1985年)3月

昭和60年(1985年)4月
  九州大学大学院法学研究科博士後期課程単位修得退学
九州大学法学部助手(比較憲制論)
昭和61年(1986年)3月   法学博士
昭和61年(1986年)4月   南山大学法学部講師、
社会倫理研究所第一種研究所員(平成20年3月まで)
平成3年(1991年)4月   南山大学法学部助教授
平成6年(1994年)9月   ヴィーン大学カトリック神学部客員教授(平成7年7月まで)
平成12年(2000年)4月   南山大学法学部教授(平成20年3月まで)
平成20年(2008年)4月   熊本大学法学部教授

自己紹介  エルンスト・ヘフリガー(1919年スイス、ダヴォス生れのリリック・テノール歌手)の実演に中学時代に接して以来(その年は東京と鹿児島の二箇所だけでの演奏会)、へフリガーのファンです。プログラムは「美しき水車屋の娘」。ドイツ語はその頃からの独学です。趣味は、ドイツ歌曲を中心とした西洋音楽。 私の専攻は法哲学。それは、少し硬く表現すれば、法及びそれに密接に関連する諸現象とりわけ国家をその考察の中心に据えつつ、それらにまつわる諸問題を、可能な限り根源的に解明しようとする人間的な努力。そのときに頼りになるものはあるでしょうか。それがあるのです。自然法です。これは、名称はどうであれ、各人の存在の奥所にきちんと書き込まれている。だから頼りになるのだ、と思います。人間の存在法則でもあり当為法則でもあるこの意味での自然法は、人間である限りの人間の諸問題を考察しようとする限り、誰もがそこから出発し、そこへと帰還しなくてはならない根源であると思います。
 自然法、人間本性の深い内面から沸き起こってくる「はたらき」、これは幸福への願い、人間としての充実した生活を自他共に実現していきたい、という悲願として現われて来ると思うのです。その観点から、人間の諸事象にかかわるどんな問題に対しても関心を払いたいと思います。 尊敬する人物は、西郷隆盛、郷土薩摩の大英雄です。その他では、王陽明。弱い私の精神的支えとしてお世話になっています。そして学問的には、伝統的自然法論の第一人者といわれるヨハネス・メスナーという法哲学者(社会倫理学者)に多くを学び続けています。
叙勲受賞
1998年7月    オーストリア学術芸術功労十字賞(Das oesterreichische Ehrenkreuz fuer Wissenschaft und Kunst)。[同年12月11日駐日墺大使館にて授与式]
2007年9月    DIE,, JOHANNES MESSNER MEDAILLE"(ヨハネス・メスナー賞)。[9月22日ヴィーン郊外メードリング、サンクト・ガーブリエルにてキリスト教中高等学校職業訓練学校教職員組合より授与さる。]

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