学生・教員リレーエッセイ

2010.06.10  <教員 Y.O>

 先日,基礎演習Ⅰの時間に,熊本で,中国からの研修生がひどい条件で酷使されていた事件で,研修生達の訴えを受けて,損害賠償を求めて戦われた弁護士から,この「研修生問題」について,お話を聴く機会があった。
 この問題については,今でこそ,ようやく全国でも取り上げられるようになったが,熊本での取り組みが,その先駆けであって,そのために色々なことを手探りで取り組まれた御苦労を学ぶことができた。また,子どもの頃,映画で見た『あゝ野麦峠』のような世界が,未だに現実にはびこっていることもわかった。もっとも,この損害賠償請求が裁判所で認められたものの,損害賠償の義務を負った会社側も,経営に四苦八苦で,実際になされた償いはごくわずかであったという。
 この話を聴いて以来,安いことを売り物にしている衣類等を手に取ると,「研修生問題」が頭に浮かび,容易にレジに持っていけないようになってしまった。何でも安いことが,本当に良いのであろうか?