熊本大学 法学部 GP

平成20年度「質の高い大学教育推進プログラム(教育GP)」に選定

九州大学・西南学院大学・鹿児島大学 
トップ 概 要 取り組みの内容 活動記録
水と空と森を守り、明日を切り開く。私たちの技術は、自然と共に歩み続けます。


<熊本大学の例>

 7月:テーマ決定

   学生からテーマを募集
   →その中でタイムリーな問題として
   「平成大合併後の地域」にテーマを決定。

   テーマに添う資料を収集
   →どのような地域課題があるのか検討。

8月:事前調査フィールドの決定

   伊藤教授のアドバイスのもと、住民主導型のまちづくりの好事例として由布市を調査フィールドに決定。

9月:事前調査合宿(由布院

   由布市の地域審議会(狭間、湯布院、庄内)のうち、狭間地域審議会と湯布院地域審議会の方から活動内容や議会開催回数、地域住民との関係について伺う。

   それぞれの審議会の特徴や共通する審議内容、課題点などを議論。

   事前調査合宿後、報告書を提出。

<写真説明>
由布市狭間町の地域審議会にて


 1012月:合同ゼミ合宿でのプレゼンテーション準備

   地域審議会の傍聴、審議会メンバーの方へのインタビューなどを行い、発表用のパワーポイントを作成。

 1112月:共通課題図書の論点把握

   内容・疑問点について議論し、論点を明確にする。

   著書の中で紹介されていた地域について最新の情報を集め、さらに発展した議論を行った。

 12月:国外調査(フランス・ボルドー市及び近郊の都市)

   フランスの地方分権について現地調査を行った。

 12月:合同ゼミ合宿(霧島市)

   「平成の大合併は地域に何をもたらしたのか」というテーマのもと、霧島市で調査合宿を行った。

 1月:大学教育改革プログラム合同フォーラム(パシフィコ横浜)

   ポスターセッションに参加。

 1月:国際シンポジウムの開催

   カリフォルニア大学から地域課題解決の専門家を招き、ゼミにおける人材育成への助言を受けた。
(学生によるゼミ活動の紹介も行った。)


合同ゼミ合宿




<写真説明>

  「平成の大合併は地域に何をもたらしたのか」というテーマのもと、霧島市で大学間合同ゼミ合宿を行った。
 1市6町という非常に多くの地域が合併して一つの広大な市となったという経緯に注目し、市役所の方や議員の方にお話を伺った他、旧市町で住民に合併についてのアンケート調査を行った。また、共通課題図書の著者に講演していただき、質疑応答を行った。フィールドワークの結果と講演内容等を踏まえ、平成大合併の功罪および霧島市の抱える問題・解決策について議論した。 
 
  合宿後、報告書を作成・提出。合宿で得た資料やアンケート結果は、
 今後のゼミ活動で活用するためにデータ化した。


合同フォーラム


<写真説明>

  平成21年1月12日〜13日にかけて横浜で行われた「平成20年度 大学教育改革プログ ラム合同フォーラム」(場所:パシフィコ横浜)でのポスターセッションに参加し、本プログラムの 取組みの意義・目的を紹介した。
 また、他大学とのスタッフらと意見交換を行うことで、次年度の活動や取組みを再考する機会になった。

  他大学の様々な特色ある取組みが見られ、大変参考になった。

 ※写真は合同フォーラムにおけるポスターセッションの様子。基幹校である熊本大学・法学部伊藤先生と鹿児島大学・法文学部平井先生が四大学を代表して本事業の内容について紹介を行った。
国際シンポジウム

 平成21年1月22日にカリフォルニア州立大学サクラメント校の政策協働センター(Center for Collaborative Policy)からスーザン・シェリー所長とデヴィド・ブーハー氏(シニアポリシーアドヴァイザー)を招いて、地域における紛争解決と市民参加というテーマで国際シンポジウムを行った(熊本大学法学部との共催)。     
 両氏からはカリフォルニアの地域課題について政策協働センターがいかにかかわっているかについて、豊富な実例とともに報告が行われた。紛争解決において、日本ではまだ十分発達しているとは言い難いメディエイターあるいはファシリテイターという役割を大学の機関が果たしている現状を知ることができた。
 熊本大学からは伊藤が基調報告を行い、日本における地域社会(コミュニティ)の変容と民主主義の今後のあり方について述べた後、自然科学研究科の岩田圭祐氏(博士課程)が水を生かしたまちづくりとして、熊本市の坪井川を生かしたまちづくりについて、地域と大学のかかわりのあり方とともに報告が行われ、また九州大学から土肥勲嗣助教が川辺川問題についてこれまでの経緯と地域の状況について報告を行った。いずれも活発な質疑が行われ、実り多いシンポジウムであった。