

矢﨑千聖さん(法学部4年)
私はポーランドのワルシャワ大学に約9ヶ月間、交換留学で通っていました。私がポーランドを留学先に選んだのには大きく2つ理由があります。英語圏ではないからこそ新しい言語・文化に触れられること、昔から憧れの物理学者・化学者、マリー・キュリーの出生地であったことです。
(マリー・キュリーの生家。現在は博物館として公開。)
留学先の大学では、法学関係の授業をメインに受講しました。ヨーロッパの法の歴史などです。英語に慣れず、内容が難しい部分もあり、留学中は9ヶ月間、かなりもがいていたと思います。しかし、たくさんもがいたことで、どのように勉強をすればいいのか、予習復習をどのくらい自分でやればいいのかなど、時間をどのように使うのかなど自分の学習方法を見直すことになりました。
大学以外の生活では、なるべく毎日外に出るようにし、街中を歩いていました。滞在していた首都ワルシャワは旧市街と新市街に分かれているのが特徴的です。
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(旧市街) | (新市街) |
また英語圏ではないポーランドではポーランド語が公用語です。毎日ポーランド語で挨拶をしていたのもあって、挨拶程度であれば日常的に英語よりも使っていたかもしれません。私は挨拶とよく使う単語しか読めず、聞けず、話せずですが、英語以外それも第2外国語でも履修できない言語に触れられたのは大きな経験でした。英語以外に別の言語を生活で使ったり、独学で学んだりするのは、英語圏以外の留学の醍醐味かもしれません。
留学前の自分を振り返ると、割と周囲に流されることが多くあったのではないかと思います。留学についても元々は周りからの薦めがあってから考え始めました。しかし、実際に留学に向けて準備をするうちに「自ら動く」ということを実感するようになります。留学前の準備や留学後はともかく、留学中は特に1人で自ら動くことに厳しい部分ももちろんありました。しかし、そういう環境に飛び込めたことが自分にとって良いきっかけであったことに違いありません。留学はあくまでも自分の経験したことの1つにすぎませんが、学べたこと、考えたことを次の自分の行動に活かしていこうと思います。
