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(2023年度)イギリス、リーズ大学語学セミナーに参加して(宮川 愛華さん)  

宮川 愛華さん(法学部2年)

 私は、イギリス・リーズ大学の語学セミナーに参加し、約1か月ホームステイをしながら、リーズに滞在しました。私は、将来、英語を手段とする国際関係の仕事に就きたいと考えており、今回の留学で、自分の英語がどれくらい通じるのか確認することと、実際に自分の目で日本にいては絶対に見ることのできない景色を見ること、多様な文化や価値観を学ぶことが最大の目的でした。

 平日は、毎日リーズ大学で英語の授業を受けました。月、火、木曜日は午前3時間、午後2時間、水、金曜日は午前3時間というスケジュールでした。午前の授業では、フォーマルな英語について学びました。リーズに来て最初の2週間は、「サステナビリティ」がテーマで、最終日には、ペアでプレゼンをしました。プレゼンをするまでの過程で、英語の語彙力や相手に伝わるプレゼンの方法はもちろん、世界の様々なアンサステナブルな問題を異なる国籍のクラスメイトと英語で議論することで、サステナビリティへの意識の違いを学ぶことができました。後半の2週間は、「食と文化」について、主に英語のライティングを学びました。特に、食感や味を表すとき、普段日本で英語を勉強していては学ばないであろう語彙をたくさん学びました。また、先生はこまめに生徒の書いたライティングを添削してくださり、自分のライティング技術を磨くのに大いに役立ちました。午後は、1週間単位で内容が変わり、インフォーマルな英語を学びました。日常生活で使われる英語に触れることは日本にいてはあまりないので、とても貴重な経験でした。午前も午後も、10人ほどのグループに分かれて授業が行われたの、英語を話す機会がたくさんありました。英語を手段として異なる国籍の人たちと完璧ではありませんでしたが、コミュニケーションをとることができ、毎日とても充実していました。

リーズ大学・パーキンソンビルディング
リーズ大学のメインの校舎で、ここで毎日主に英語の授業を受けました。

 土日や放課後は、本当にたくさんの場所に行きました。平日の放課後は、主にリーズの博物館や、美術館に行きました。イギリスは、ほとんどの博物館や美術館は、入場料が無料で、写真も撮り放題でした。これはなかなか日本では珍しいことだと思うので、初めてイギリスに来た私にとっては、とてもありがたかったです。休日は、電車やバスでリーズ以外の都市に行きました。私は、たまたまホームステイ先の友人が同じ大学の子で、2人で毎週どこかしらに出かけていました。ロンドン、マンチェスター、ヨーク、リヴァプール、ブラッドフォードに行きました。欲を言えば、もっと行きたい場所もありましたが、1か月という限られた時間の中では、たくさん行けた方だと思います。リーズは、イングランド第3の都市で、電車もバスも通っているので、どこか遠出するのにも、交通手段で困ることはありませんでした。

ヨークの街並み
私が今回行った都市の中で1番好きになりました。街並みがきれいで、現地の人もとても優しいです。

 今回留学に行って1番驚いたのは、アラブ系やインド系、アフリカ系の移民の多さです。私は、どの国に来たのだろうと思うくらい、たくさんの移民が働き、定住していました。ホストマザーにそのことについて話したとき、イギリスの人口は、元々イギリスにいた白人の割合と移民の割合が、現在、半分半分になっているそうです。移民がイギリスにやってくる目的は、お金を稼ぐためで、でも、特別な技術を持っているわけでもないから、単純労働に従事せざるを得ず、結果として、安い給料しかもらえず、そのことがリーズの治安の悪化につながっていると言っていました。私がリーズにいて危険を感じることはありませんでしたが、薬物なども街では横行しているそうです。これは、少子高齢化で、労働力の不足が深刻な日本にとっても、起こりうる問題だと身をもって実感しました。

 留学から帰ってきた今、留学に行かせてもらった感謝の気持ちでいっぱいです。今まで自分が英語を勉強してきた努力の方向が間違っていなかったことが確認できたし、もっと英語を手段として使えるように、努力しようと思わせてくれました。何より、現地に行かなければ出会えなかった人々との出会いや、景色を目撃できたことが私の一生の財産です。この経験を忘れず、これからの大学生活を充実させていきます。