学生・教員リレーエッセイ

2015.04.30  <大日方 信春>

 法学部には6種類の「ゼミ」があります。まず、3年生が履修する「演習Ⅰ」と4年生が履修する「演習Ⅱ」。いわゆる「専門ゼミ」です。これらは通年で4単位のゼミです。演習Ⅰと演習Ⅱはそれぞれ別々の科目ですが、多くの学生は、3年生と4年生で、同じ先生のゼミを履修しているようです。

 また、2年生の前期に履修するゼミとして「基礎演習Ⅱ」が、そして、1年生と2年生のそれぞれ後期に配当されている「選択演習A」、「選択演習B」という科目もあります。これらは、半期で2単位のゼミです。

 これら5種類のゼミは、事前に担当教員がゼミの内容を案内し、「演習Ⅰ」については、毎年、法学部行事実行委員会主催の「ゼミ説明会」や、「ゼミ見学」も実施されています。この5種類のゼミは、学生が事前にゼミの内容や教員の性格(笑)を知ったあとで、自分が履修するゼミを選ぶことができます。ちなみに、2年生前期の「基礎演習Ⅱ」、3年生の「演習Ⅰ」、4年生の「演習Ⅱ」は必修、1年生後期の「選択演習A」、2年生後期の「選択演習B」は履修しなくても卒業できます。

 そして、もうひとつ、法学部に入学して、1年生の前期、早々に履修するゼミがあります。それが「基礎演習Ⅰ」(2単位、必修)です。これ、名簿順に機械的に履修生が決められています。本年度は、11のゼミが開講されていて、わたしは「2組」を担当しているので、わたしのゼミ生は学生名簿順に「15×-J1002」、「15×-J1013」、「・・・24」、「・・・35」・・・(以下、学生番号の末尾に11を足していく)と機械的です。そう、学生は教員を選べない、まさに「運命的な出会い」です。

 運命的な出会いであるだけに、最初はぎこちない、びみょう~な「空気」がながれます。受験勉強から解放された安堵感、楽しかった高校生活を終えた感傷、そして、なかには実家を離れた不安とかが渦巻く学生側、そして、運命的な出会いであるだけに、妙にハイテンションな教員・・・。こうした互いの「牽制」状況を解消しようと思い、先日、3・4年生のゼミ生にお願いして、1年生のゼミ生の「歓迎会」をしました。

教員リレーエッセイ201501.JPG 「あとは若い人どうしで」とはお見合いの席だけではないようです。わたしがいろいろしなくても、あちこちでさまざまな展開がみられました。わたしのゼミの卒業生も数名きてくれて、会話は大いに華やいでいたと思います。また、学生たちの話を聞くと、サークルの先輩は知っているけど、意外と、学年の違う法学部生と交わる機会は少ないとのこと。わたしのゼミの履修生全員による、何回目かの通称「おびゼミ会」も、3・4年生、そして、OGのおかげで、よい時間になったと思います。