学生・教員リレーエッセイ

2018.02.28  <教員 H>

 先日2月25日、国立大学の一般入試が行われ、私たち熊本大学法学部の一般入試(前期日程)も実施されました。受験生の皆さん、試験お疲れさまでした。1月に実施されたセンター試験を経ての今回の個別入試。充分に力を出し切れたでしょうか。
 さて、皆さんは、受験する大学や学部を選ぶとき、何を重視しますか。何を学べるか、どんな資格を得られるのか、具体的な就職先、偏差値、通いやすさ、大学周辺の環境......。様々な要因があると思います。どの要因を重視しても、当然ですが、間違いではありません。しかし、やはり、大学で何を学ぶかという点を重視してもらえると嬉しいです。今後社会で生きていくために必要な基礎力をしっかりと身につけることができる高校までの教育は、どちらかというと、受け身の授業だったと思います。それに対し、大学では、興味関心のある分野を皆さん自身が選び、その分野を深く理解するための手法や基礎知識からその発展までを積極的に学ぶことができます。それは、求められる学問に対する姿勢が異なるということを意味します。従って、皆さん自身が自律的に学問に臨み、しっかりと向かい合ってこそ、求めていた知識や経験を得ることができます。そうやって自ら掴んだ力は、社会に出ても色あせることはありません。
 今回、入試という1つのハードルを終えた受験生の皆さんは、その結果を心待ちにしていることでしょう。また、今後入試に向かっていく高校1・2年生の皆さんは、これからどんなことを学ぶためにどの大学に進むのか、色々と情報収集して悩んでいくことかと思います。熊大法学部に合格し入学された暁には、皆さんの社会科学に関する知的欲求を充たすべく、様々な授業内容を用意して、お待ちしています。ウェブサイト内に学部パンフレットなども用意していますので、色々とページを覗いてみてください。
 皆さんとこの熊大のキャンパスでお会いするときを、楽しみにしています。

五高と桜.jpg          震災前の五高記念館と桜(現在、五高記念館は工事中です)