


氏名 | 岡田 行雄(おかだ ゆきお) |

専攻 | 刑事政策、少年法 |

研究テーマ |
少年司法における科学主義、刑事政策学における人間関係科学の活用のあり方 |

略歴 | 1969年 長崎市生まれ 1991年 九州大学法学部卒 1996年 九州大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学(法学修士) 1996年 九州大学法学部助手 1998年 聖カタリナ女子大学社会福祉学部専任講師 2003年 九州国際大学法学部助教授 2008年 熊本大学法学部准教授 2010年 熊本大学法学部教授 |

主要業績 | 単著「少年に対する有期自由刑の拡大について」熊本法学130号・2014年 単著『少年司法における科学主義』日本評論社・2012年 共著『再非行少年を見捨てるな』現代人文社・2011年 共著『人間回復の刑事法学』日本評論社・2010年 |

自己紹介 | 当時長崎市では最もにぎやかな市場付近で幼少期を過ごしたため、商店街や下町のにぎやかな雰囲気が大好きです。 高校時代に、「成績を上げるため」と称して、公然と行われていた教員による体罰や差別的な扱いに反感や怒りを持つようになり、さらには、権力者によって法が都合よく捻じ曲げられる現実を知るにつれ、バブル景気に湧いていた時だったにもかかわらず、刑法をより深く学びたいという単純な動機から大学院に進学してしまいました。 大学院では、恩師から勧めていただいたことを契機に、当時は今ほど注目されていなかった少年法の研究を始めました。もっとも、一直線に研究が進んだわけではなく、現実逃避の日々が続きました。そんな折、恩師が「らい予防法」が引き起こした諸問題に取り組まれるようになったことを契機に、菊池恵楓園を訪ね、ハンセン病に感染したが故に社会から隔離され様々な人権侵害を受けた被害者の方々のお話をじかにおうかがいし、己の無知や無責任に衝撃を受けたことも忘れることができない大学院時代の出来事の一つです。 幸いにも、愛媛県にある女子大に就職でき、松山で児童虐待問題などに取り組む方々と研究会を持つことを通してDV(家庭内暴力)や児童虐待にも関心が広がり、より広い視野で少年非行問題に取り組むことの重要性を教えていただきました。また、高松で家裁調査官など非行少年と直接向き合う実務家の方々との研究会に参加する機会をいただいたのを契機に、様々な問題やそれに対する意義深い取り組みが、地域毎に眠っているのではないか、それを掘り起こし、世に問うのが研究者の役割ではないかと考えるようになりました。 その後、北九州の八幡で刑事訴訟法や刑事政策を講じる機会をいただき、ここでも素敵な学生や教職員の方々、さらには福岡県弁護士会の方々との出会いを通してパワーをもらうとともに、北九州という地域が抱える特有の問題を知ることができました。 熊本に赴任して6年になり、非行少年を支援するボランティアの方々、熊本県弁護士会の方々、子どもが通っている学校のPTA活動等を通じて知り合った方々などから、色々なことを学ばせていただき、日々、新たな刺激を頂戴しています。この熊本の地で、学と実践との融合を果たしたいというのが念願になってきました。 このような自分の経験から、学生の皆さんにお勧めしたいことは、自由な時間を精一杯使って、素敵な人達との出会いを求めて積極的に行動することです。確かに、書物からも多くの重要なことを学ぶことができますが、素敵な人達との出会いは、それ以上のものを学ばせてくれるはずです。みなさんと素敵な人達との出会いの場をできるかぎり多く作ることができればと念じております。 |

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