教員紹介

氏名 太田寿明(おおた としあき)

専攻 法哲学・法思想史

研究テーマ アダム・スミスの法学
古典的自由主義
法と感情
近代自然法学
行政(police, Polizei)概念史

略歴 1991年2月 東京都生まれ
2014年3月 学習院大学法学部政治学科卒業
2017年3月 一橋大学大学院法学研究科修士課程修了
2021年3月 一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了
2021年4月 一橋大学大学院法学研究科特任講師
2021年10月 現職

自己紹介 18世紀スコットランドの道徳哲学者アダム・スミス(1723-1790年)は『国富論』により「経済学の父」として知られていますが、彼が本来目指したものは、『道徳感情論』で展開される彼独自の倫理学----人々の様々な感情の働きから社会構造を解明する----に立脚した法学体系であり、『国富論』も元はその一環として構想されたものでした。そして彼の本懐である法学の体系は、生前刊行するには至らなかったものの、グラズゴウ大学教授時代に彼が行った講義の記録(『法学講義』)が発見されており、その内実を探る余地は十分に残されています。私の研究の中心は、このスミスの法学の理論構造を法哲学・法思想史研究の視座から追究する中で、彼の道徳哲学が法哲学と法学一般に対して新たに持ちうる意味を発見し、それを突き詰めることにあります。古典的自由主義、法と感情、初期近代自然法学、行政概念史という----それぞれがスミスと密接に関わりうる----主題にも、スミス法学研究を進めることで新しい視野を提起できると考えています。
 しかしそれはともかく、2021年より、本学に赴任いたすことになりました。自身の大学(院)生活を振り返るに、至らない学生でしたが、様々なご縁に恵まれ、今に至ることができたと思います。反省を活かし、精進して参ります。  

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