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法曹コース第1期生3名が本年度の司法試験に合格しました。

 法学部と法科大学院が法曹養成連携協定を締結して、学部・大学院で一貫して法曹養成を実施する教育課程(カリキュラム)のことを「法曹コース」といいます(熊本大学法学部では「法曹プログラム」と呼んでいます)。この法曹コースは法学部を3年で早期卒業して大学院(2年課程)に進むことが推奨されているので、俗に「3+2」(3・プラス・2)の教育課程と呼ばれています(ただし、法学部を4年で通常卒業することは、何ら否定されていません)。
 この法曹コースは、全国で令和2(2020)年度から設置できるようになり(詳細は省きますが、2020年度の2年次生から設置できるようになりました)、熊本大学法学部も2020年度の2年次生を第1期生とする法曹コースを設置しました。熊本大学法学部は、九州大学法科大学院・神戸大学法科大学院・中央大学法科大学院・早稲田大学法科大学院と法曹連携協定を締結して、熊本をはじめ九州の法曹養成機能を維持しております。
 ところで、この2020年度の第1期生(当時2年生)が早期卒業したのは翌年度の2021度(2022年3月)ということになります。また、この法曹コースの設置と同時に、いままでは法科大学院の修了後しか受験資格を得られなかった司法試験の受験資格が変更され、法科大学院の修了見込みでも司法試験の受験資格が得られるようになりました。この法科大学院の修了見込みの資格で司法試験を受験することを「在学中受験」(まだ大学院に在学しているので、修了していないので)といいます。さきほどの第1期生は2022年度に法科大学院に進学しているので、順調に勉強が進めば、本年度(2023年度)は、この在学中受験の資格を得られるということになります。
 そして、本年度の司法試験は7月12・13・15・16日に実施され、先日(11月8日)、合格発表がありました。熊本大学法学部に設置された法曹コースの第1期生もこの司法試験に挑み、見事、3名が司法試験に合格しました。下は、そのことを報じた熊本日日新聞2023年12月4日の記事です。司法試験は最難関の国家試験であり、合格するためには、多大な努力と時間が必要なイメージがあるかもしれませんが、今年合格した3名の年齢を見ても、22歳・23歳です。法学部を3年で早期卒業しているので、大学入学から数えて5年目の年に司法試験に合格したことになります。今回の3名の合格は、快挙であると同時に、しっかり勉強すれば、大学入学後5年の時点で司法試験に合格できたという意味で、身近な試験であるとも感じさせてくれるのではないでしょうか。
 熊本大学法学部は、これからも熊本・九州の法学教育の拠点となるよう務めて参ります。その象徴となる出来事として、法曹コース第1期生3名の司法試験合格を紹介させていただきました。


熊本日日新聞2023年12月4日付
掲載には熊本日日新聞社様の許諾を得ています。

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