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同志社大学の戒能通弘教授によるご講演がありました。

 2023年12月22日、文法学部A2教室において、近代イギリスの指導的思想家として今日まで大きな影響力を有するジェレミー・ベンサム(Jeremy Bentham, 1748-1832)の法思想の研究によって国際的に著名な法哲学・法思想史研究者である戒能通弘教授(同志社大学)により、「ベンサムの予防警察論と現代日本」という論題のもと、ご講演いただきました。
 
 戒能教授には、近時、ベンサム研究のみならずイギリス犯罪学研究でも大きな注目を集めるベンサムの予防警察論(間接立法論)の分析を通じて、ベンサム研究の最前線を見通していただくとともに、ベンサムの予防警察論(間接立法論)が現代日本において(のみならず世界的にも)重要な社会問題の淵源として広く議論されるアーキテクチャ・ナッジと統治の関係に対し、いかなる意義を持つのかを考察していただきました。
 
 本講演では、18世紀イギリス人画家ウィリアム・ホガース(William Hogarth, 1697-1764)の非常に有名な絵である「ビール通り」と「ジン横丁」をベンサムがいかに解釈したのかが説明され、現代日本の社会問題を見据えたベンサムの理論的意義が説得的に論じられるなど、歴史的視野と理論的視野が豊かに兼備された大変充実したご議論を展開していただきました。

※本講演は、法学部研究教育振興会の支援を受けてなされたものです。

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