2024年5月13日（月）4限、文法棟B1 教室にて、宮崎昌治氏による講演会が開催されました。
　宮崎氏は、本学卒業生であり、かつて西日本新聞社社会部等の記者として活躍され、現在は、TNCテレビ西日本で取締役を務めておられます。そこで、本日は「ジャーナリストがいかにあるべきか」というテーマで、ご講演いただきました。
　講演では、事件について取材を行う【事件記者】と、主として政治家に張り付いて取材を行い権力のチェックを行う【政治記者】について、それぞれお話がありました。事件記者については、1992年に発生した飯塚事件を挙げて、捜査当局への取材を通じて事件の真相に迫るというプラスの側面に対し、「警察が間違えばマスコミも間違う」結果、誤報や冤罪のリスクがあるというマイナスの面についてお話しいただきました。一方の政治記者については、「番記者」として政治家に取材し権力をチェックするという面に対し、ともすればその本来の姿を見失い、権力に取り込まれた「番犬」となってしまう怖さについてもお話しされました。
　多くの学生が熱心に聞き入る中、実名報道の是非に関する質問も出るなど、非常に興味深い講演会となりました。